アラフィフ事務職員（元塾講師）のネット（PC）リテラシー
1977年生まれのワタクシ。大きな教育要領改訂のはざまで、中高家庭科の授業は女子のみ、男子は技術という最後の年。一つ下の学年では、男子が家庭科室に入って女子とキャッキャしているのを、とてつもない違和感をもって眺めていた前時代の世代です。
高校まで、PCはマウスもなかったんじゃないかなぁ…学校にパソコン室はあったものの、もぐらたたきゲームするくらいがせいぜい。大学入学時Windows95だか96だかで世間はにぎわう中。レポート作成のためにやむなくワープロを駆使するも、パソコンは自分とは無関係のシロモノでした。
就職氷河期2000年に大学を卒業。運よく大手企業のOL（死語？いわゆる一般職、内勤事務職員）になるも。言わずもがな、業務の大半はパソコン作業と、ついに避けられないものに。ワープロのおかげでキーボード操作はできるものの、Excelに悪戦苦闘したものです。
そのころ会社内のオンラインがせいぜいで、インターネットは未知のモノでした。しかし携帯の恐るべき進化と共に、徐々にその便利さに気が付くように。デジカメの普及もあり、さらなる利便性を求めて、ついにプライベートでパソコンを購入したのは24歳の時でした。
26歳の時に退職して、ワーキングホリデーで渡豪した折に大活躍したのはEメール。ネットカフェでログインさえすれば、どこからでも使えるのは画期的でした。
さらに当時はHP以上にネットの掲示板が、あらゆる情報の宝庫。世界中どこにいても、共通のデータを見ることができるのは夢のようでした。
帰国後は臨時で小学校の教員や、塾業界を転々としましたが、もはやパソコンのない職場などなく。調べ物にインターネット、教材・資料づくりにWord・Excel。PC（ネット）は必需品となりました。それでもまだPCを頑なに拒否する、化石と化した当時の40～50代が一定数おりましたが。
塾業界で受験屋と化し、賽の河原の石を積むがごとく、毎年毎年新たな受験生の正念場に立会こと10年あまり。夜の遅い塾業界は世間と違う時間軸が流れ、少子化で教育業界の将来性は不透明。
最近ではAIに最初にとってかわられるのが先生業だとも聞きます。
女性講師はニーズが高いので、その気になれば一生やってはいけたのですが…フツーに一生は嫌だ！と、事務職に返り咲いたのは42歳の時でした。
給料は下がったものの、職場はかなりの閑職。人間関係は良好で、毎日夢の定時上がり。
そもそも新卒でまあまあ稼げる大手企業にいた20代前半に、ブランド品も一通り買いあさって、今や特に物欲もなし。コロナ渦で趣味の海外旅行もままならず、逆に言えばお金もかからない日々。
始めはストレスフリーの幸せをかみしめつつ、のほほんと事務職を楽しんでおりました。
とはいえさすがに老後のことを考えるようになると、貯金がほぼない現状は不安に。
このまま今の職場で定年までいるのが安泰…と転職はもはや考えておりませんでしたが。
余剰収入はできれば欲しい、とひそかに副業を目論むようになったのです。
同じように特別なスキルもなく、副業を画策している方も大勢いらっしゃることでしょう。
前置きがだいぶ長くなりましたが…。
というわけで色々調べられている皆様、特にクラウドソーシングをお考えの方、私の残念な顛末を参考にされてみてください。
しがない事務員（元塾講師）にできることは？
３年ほど前に6～7回ほど、「試験監督」のアルバイトをしたことがありました。10年以上塾講師をしていたので、いずれも違和感なくできる内容でした。資格試験・入学試験・英検などの監督ですね。
具体的にどんな感じかといいますと、
・主監督（教室ごとに一人、説明などを行う）
・副監督（主監督の補佐として、受験票の確認や、試験用紙を配る・回収などを担う、1教室内の受験者が多いときは複数人）
・本部要員（全体の教室ごとの試験開始状況などを把握し、連絡を行う）
といった感じです。
日給は8,000～12,000円というところで、大体交通費が一律500～1000円（スポットなので、まず実費なことはない）、昼食が用意されるものも。
まあ楽勝といえば楽勝の仕事ではあるのですが…下記デメリットにより数回で離脱。
・週末のお休みが丸一日つぶれてしまう。（連日の時は土日とも）
・会場によっては行き来が大変。交通費が割に合わないことも。
・リクルーターのような真っ黒のスーツを求められるため、逆におしゃれ（派手目）なスーツしか持っていない場合、わざわざ手に入れる必要がある（私は7,000円の安物を購入）。
・毎週のように応募しても月1度程度しか受からない。どうやらリピーターの中で優先的に良いポジションや日にちをとってしまっている。そしてそのリピーターたちが、やたら内輪で楽しそうに仕切ってくる。
・一緒に組む人が人間的にいい人や気の利く人ならいいけれど、偉そうな定年退職組が相当数いて、そのほとんどは使えずペアになると最悪。
あくまで私の個人的見解で、事実と異なるところもあるかもしれませんが、少なくとも私は実際にこう感じたので。
他にできそうなことといえば家庭教師や非常勤講師などですが、そもそも準備で時間がかかります（長期的にみれば減っていくものではありますが）。他人の家は気を遣うし、個別指導塾などは、安価な補充要因として適当な扱いをされかねない。最近はオンラインなどがあるものの雑多な手間もあり、かつ個人的にリモートでの指導（会話）はやりにくい。
そもそも土日や夜の仕事から離れたかったし、将来性の乏しい教育業界から足を洗ったのに戻ってどうする。
こいつバカか、めんどくせえ。などと、どうかお怒りになりませんように。
こんな何もできないしょうもない人間が、副業を目論んだ行く末を笑ってください。
タイミーのようにスポットでちょこちょこ入る仕事も興味はありましたが、どう考えても当たり外れがありそうだし、人見知りが毎回知らない人と一緒に作業するのはつらい。
できれば在宅の内職的なものはないかしら？とついにクラウドソーシングに着手することに。
さらに調べてみると、世の中には「ノマド（遊牧民）ワーカー」なる人々がおり、PC一つで好きな時間に好きな場所で仕事をして稼いでいると。
いやいや、そんなの一部のITスキルがとびぬけている特別な人たちのおハナシでしょ、と思いつつ、今から頑張ればどうにかなるのでは？と段々その気に。
そしてランサーズに登録してみる
実際ネットでできるって、どんな仕事かしら？どんな始め方があるのかしら？さらに調べていくと、メジャーなところではクラウドワークスやランサーズなどがあることを知りました。2023仕事納めの後、お正月期間に試してみようと両方に登録（登録だけなら資格もお金もいりませんので）。どちらも案件は似通っている（おそらく依頼する方も両方に出している）ので、個人的に検索がしやすそうだった後者をメインにしてみることに。
実際にどんな仕事があって、何ができたのか。
結果的に登録期間8か月をもってアカウントを削除することになるのですが、それまでの流れをお話いたします。ほとんど記録をとっていなかったので、私の不確かな記憶によるものですが、どんな感じか参考になれば幸いです。
各種アンケート回答
手始めに「タスク」というカテゴリーのアンケート関連は簡単にできそうなので、ちょこちょこやってみました。1件10円から100円前後のものまで。ところが金額＝手間とは限りません。
最安10円程度なら、せいぜい選択式の5問以内が妥当だと思うのですが。実際には10個のURLを探してコピペ、だとか。200文字程度の文字入力を2問、とか。あれ、普通に10分近くかかったぞ？時給に換算したら100円未満？なんてものも。
逆に50円くらいで、二択を選ぶだけ2問、みたいな秒で終わるものもあったりします。
ちなみに「学術調査」と銘打たれているものは、所要時間15分くらいで300～500円くらいといった、かなりおいしいやつなんですが。この仕事をゲットするのは早い者勝ちなので、アップされた瞬間、おそらく画面を開いていたみんなが群がるので、よほどタイミングが合わないと無理です。
ほとんどの200円以上の案件は、基本限られた人（〇〇のメーカーの△△を持っている人、■■に在籍していたことがある方、など）なので、そもそも取り組めなかったりもします。（なのでいつまでも残っていたりします）
まあいずれにせよ、ぼーっとテレビ見てるくらいなら、ちょっとした待ち時間でスマホゲームしてるくらいなら、って感じで取り組んでると、ちりつもで月1,000円くらいにはなります。
ゲーム感覚・暇つぶし程度の取り組み、と心得ていれば別に損ではないでしょう。（だからといって、うそや適当な回答はご法度ですよ！ばれたら報酬はないし、そもそも人としてナシです！！）
実際の取り分は？
ところでランサーズの取り分は16.5%です。
たとえば提示額1,200円の案件を受けたとします。そうすると実際の報酬は1,014円の計算です。
毎月15日と末日の2回締めで、報酬累計が1,000円を超えると自動的に振り込まれます。しかぁし、無論その振込にも手数料が発生。一番安い楽天銀行で110円取られます（それ以外だと500円！）。
結果的に振り込まれる額は904円、となります。
そもそもランサーズ側は、仕事を依頼するクライアントからも手数料5.5%とってますから、先の1,200円の案件であれば、依頼側からすれば、1,266円払っているけど、実際に仕事をするランサーは904円の報酬で働くわけですよね。
まあ派遣会社なんかも、そもそもそんな感じですけど。
その辺も加味しておかないと、クライアントとの祖語も生じますし、捕らぬ狸の皮算用になりかねません。
その他できそうな案件は？
さて、もう少しまとまった額の案件についてお話していきます。
即回答、実質早い者勝ち！のアンケート回答以外の案件は、「提案」という形で応募をする必要があります。
どうしてこの仕事をしたいのか、自分にどういう適性があるのか。
提案人数が数十名で、案件をもらえるのが1名など狭き門のものから、募集自体数十名で、応募さえすれば通るものもあります。
クライアントからOKが出たら、納品期日や方法（メール、グーグルドライブ）などを確認。納品が完了し、クライアントが同意すれば（手直しなどがあればそれを済ませ）、案件終了→支払いとなります。
新会社などのネーミング募集といったコンペティション形式のものもあります。これはうまくすれば素人にもチャンスがありますから、結構な応募数になります（同様にロゴの募集などもありましたが、これはイラストのプロや、なんらかのソフトが扱える人でないと難しいので素人には難しいでしょう）。
私はなかなかいいものが思いつかず、一度もチャレンジできませんでしたが。気になる人は、トライするだけはするのがおすすめです。
アンケート以外の案件の実態
そもそも私のネットスキルは、一般の事務員の平均レベル（ワード・エクセル基本操作OK）。多少なりともWeb上のスキルが求められそうなものは、避けるしかなく。
まずテープ起こしくらいなら…と目を付けたのですが。
私はタイピング自体は早いものの、ミスが多く…誰かにいったん校正してもらえる状況か、時間をかけてよい場合でないと仕上がりが雑になりがちです。
打ち込み系の案件は、誤字脱字なしで納品が鉄則。タイトなスケジュールで完璧にできなければ、とうてい単価に見合わないことになりそうで断念。
文章の読み書きが得意なので、本当はライターのお仕事がしたいと思っていました。
とはいえ、いきなりチャレンジできそうなものはほとんどなく。モニター（覆面調査）関連のものをこなしつつ、「初心者可」のライティング案件に応募していきました。
以下、取り組んだ案件の内容、大体手にした報酬などについてまとめました。
電話占いモニター
手始めによく上がっていた案件の、電話占いのモニターにチャレンジ。
そもそも私は占い（スピリチュアル系）が大好き。個人で定期的に行くくらいなので、経費で占ってもらった上に、お金までもらえるなら超ラッキー。
早速熱く提案したところ、オファーいただけました。
その流れは、
→鑑定する占い師を選び（依頼側から指定の場合も）し電話をかける
→30分ほど占い鑑定（内容自由、実費立替）を受ける（私の場合必ず30分以上、と言われました）
→例文をもとに、1,000文字程度の報告文・感想レポートを作成し提出（私は1時間くらいで作成）
→報酬3,000円（先に説明しましたように、受取は2,500円ほどになる）を受け取る
まあ楽しくできましたので、出来も悪くはなかったのでしょう。納品後、次はまとめて5件15,000円で再オファーいただき、同様にさせていただきました。
たださすがに、好きなことを仕事にするのは弊害があります。
私は、基本的に占い師さんを心からリスペクトしているので、本当に自分が聞きたいことしか伺えません（ほかの案件の中には、占い内容指定で、架空の人物になるようなものもあるようでした）。
そうすると、聞く内容が尽きますし、同じことを短期間で何度も占っていただくのはしのびなくて。
この5件もなんとか終了させた感じでした。そこで1か月後にもう一度同じように5件の再々オファーをいただいたのですが、それは丁重にお断りさせていただくことに。
しかし、この占い案件のクライアントは非常に丁寧で、とにかくほめてくださる優しい方でした。
占い費用の実費もすぐさまお振込みいただきましたし、とてもよいお仕事でした。
せっかくいただいたオファーをお断りした件についても、「またご興味がありましたら、ご連絡ください」とおっしゃっていただけたのも、すごく嬉しく思いました。
結婚相談所モニター
オンライン結婚相談所に1時間無料カウンセリング、その後簡単に内容と感想をまとめたものを提出で1,000円という案件。
1時間+レポート作成で、時給で考えればちょっと損ですが…マッチングアプリ全盛期のこの時代に、わざわざ有料の紹介所って？個人的に結婚願望もなく、未婚の私は興味半分でトライ。
ネットでリモート面談の予約を取ったところ、担当の女性は、かわいらしくて大変感じのよい方で、色々とこの世界の現状を教えていただき、結果的にはなかなか楽しいおしゃべりの1時間でした。
前向きに検討します～とカウンセリングを終了後、ちゃちゃっとレポートを仕上げて提出したところ、今度はオンラインでなく対面のカウンセリングのオファーをいただきました。
同じく1時間の結婚相談所カウンセリングですが、今度はわざわざ足を運んで対面です。とはいえ、やはり面白そうだったのと、同時にそのすぐ近くの脱毛サロンで、同じく無料カウンセリング案件も同時発注をうけ、抱き合わせで3,500円とのこと。ちょうどその界隈で友人と飲みに行く約束もしていたので、その前にその2件終わらせれば、飲み代にはなる♪と軽い感じでお受けしました。
さすがにオンラインと違って、ガチの相談所は落ち着きのあるベテラン職員が対応されましたが、この方もすごくユーモラスで優しいお方。実際にご成婚に導いた会員様の、とても幸せなエピソードを伺ってほっこりしました。
やはり人生を預ける「結婚」を決めるお仕事、スタッフは人間性で選ばれるのね～と得心です。
ちなみに脱毛サロンは（実際私は30歳前後にほぼ全身脱毛済み）、有能な美人さんにご対応いただきましたが、グイグイと入会に持ち込もう圧がすごくて、ちょっと疲れました。
そのほか、美容サプリ、ダイエット薬、保険などの電話カウンセリング（15分程度）など、いずれも500円ほどの案件もしてみました。タスクに「電話をする」手間賃が加わったアンケート、という感じで、まあそれほど悪くはないです。
英会話レッスンモニター
オンライン英会話の体験レッスンも4～5件ほどしてみました。
そもそも塾講師として、英語を主に教えていた身です。基本受験英語ですが、英会話のノウハウも知識はゼロではありません。いわば同業者の認識もあり、潜入捜査感覚です。
フィリピン人講師が主の講座のもの、ネイティブのみを看板にかかげているところ、ネットで話題のスパルタ形式の長時間のもの、ラインを主とした参加型のものなど。
私は正直あまりリモートが好きではありません。もし本気で英会話レッスンを受講するのであれば（ちなみに中国語のレッスンを本気で始めたいと思って教室検索中）、個人的には対面が絶対条件だと思っています。
しかし教室が遠かったり、仕事が忙しかったり。オンラインのメリットは周知のところ。
体験レッスンを受けてみて、海外在住の先生だとうまく時差を使えば、私のように朝型の人間（5時から対応）に都合のよいレッスンも多々あり、かなり心惹かれました。そんな昨今の、英会話事情を知ることができ、久しぶりに英語を話す機会ももてて、なかなか楽しめる案件だったと思います。
ただ、あくまでモニターなので、断る前提で感じのよい先生とレッスンしたり、逆に楽しくもないのに何回か続ける羽目になったりと、もちろんそもそも仕事ですが、回を重ねるごとに面倒が増えてもいきました。
オンラインスクール講習モニターで、カモにもなる？
「副業をしたい方に、１時間講習：モニター報酬1,000円」という案件も1つやってみました。
まあわかっていましたが、お金を最初にあげつつ、そこからオンラインスクール入会への勧誘へつなげるものです。
私がお話を聞いたのは、AI（チャットGPTなど）の活用で稼げるというもの。その素晴らしさ将来性をプレゼンし、3か月50万の講座で、いかに自分たちが親身に指導し、実際の収入につなげるを熱く語っておられました。
私はまんまと「これはアリだ」と思いました。ただリモートでこの「講座」をされた女性が、少々言っていることが変わるところがあり。その講座の内容そのものが色々引っかかったのですが。
私の目指すノマドワーカーになるには、結局のところ最初にお金をかけるべきかもしれない、というところには帰着することに。
この案件の講習を企画された会社に、その後報酬の発生しない形で再度リモート面談でお話を伺ったのですが、結局こちらの講座は違うな、と感じたので最終的にはお断り。報酬1,000円をもらって終了、ですが結果的に3時間ほどリモートすることに（それこそ向こうはタダ働きですが）。
しかしこれを機に、別のオンラインスクールを調べ申し込むことにしました。
バイトをしたつもりで、高額のものを買わされた、カモ的な流れですが（お金をいただいたスクールに申し込んではいませんので、実際私の申し込んだスクールが漁夫の利ですが）。
そこで申し込んだオンラインスクールも、結局身にはならなかったお話は「テックアカデミー「はじめての副業コース」失敗談」で詳しくお話させていただいております…。
簡単なライティング案件、テストライティング案件
さて本命のライティング関連について。
1文字＝1円が相場ですが、初心者だと0.3～0.5円からスタート、売れっ子だとどんどん高値になるらしい。
というわけで「初心者可」の案件（何らかのテーマについてネットで調べてまとめるもの、もしくはAIなどでざっと書かれた文章をリライトするもの）に提案を次々出してみました。
提案が通って楽しめたところでは、5冊好きな本をピックアップして、それぞれ100字以内で紹介：報酬500円というもの。まあ単純計算、1文字1円も満たしていますし、紹介したい本はたくさんありますので楽勝かと。
しかし「文字制限」の大変さを思い知らされました。おすすめをポイントしぼって100文字はかなりスキルがいります。実際、2冊分は書き直しもくらいましたし。採算度外視で、いっそ1冊1000文字で紹介文を書くほうが楽だったと思います。
昔、月一の社内報で、100字のかなり読み応えあるコラムを掲載している職員がいました。そこで編集の担当者が「毎回このクオリティはプロの文筆家でも難しい」と言っていたのを思い出します。
そのほかの案件は、提案でOKをもらってからテストライティングになります。合否関係なく、このテストライティングの提出でおおむね500円の報酬があります。
モニター案件も同様でしたが、どのライティング案件もGoogleスプレッドシートなどの共有フォルダに書き込む形式になります。私は正直、初めて使ったので、この扱い自体に結構な手間と時間を食いました。
テストライティングは、いずれのジャンルにせよ、形式や体裁・使う言葉などの細かな指示・指定が多く（多くはネット上で検索されやすくなるSEO対策のため）、それを網羅するには相当の手間と時間がかかりました。それらを満たすために、テスト案件であっても、それぞれトータル10時間以上かかったと思います。そのうえで完璧に基準をクリアしきれなかったのでしょう。私はすべて、容赦なく不合格でした。ほとんどは、どこが悪かったか教えてもいただけません。
漠然と、文章が書ければどうにかなるだろ～と思っていましたが、求められているのは「文章力」ではなく「的確な構成力」です。
私の目指すところと、クライアントの求めるところが完全に乖離していたと言わざるを得ません。
そんな初心者向けに、最初は採算度外視で、練習的に案件を低賃金（1件50円くらい）でこなすという募集もありました。しかし、そこまでしてやりたい仕事ではない。
ライター断念の決定打となったテストライティング
それでも最後、と思いオファーしたのは、住宅関連（専門知識はなくても、ネット検索でOK）の記事を書くテストライティングでした。
取り組む前にクライアントと直接電話会談があり、その時点で
「う～ん、なんか聞いていると、こういう決められた形のライティングより、自分でブログとかで収益目指すほうが向いているんじゃないかな？」
と言われました。
しかし、やるだけやってみますか？と言っていただきチャレンジすることに。
与えられた課題を、細かいマニュアルに沿って、時間をかけて提出。すると、
「やっぱり初心者はダメですね、話にならない」と、初めてはっきりダメ出しをくらいました。
しかもこれまで、不合格でも課題の提出で500円の報酬はあったものの（それを目当てではないし、割に合わないし、それでも不合格なのに申し訳ないと思っていたぐらいだけれど）、
この案件については「応募取り消し」という形で、テストライティング自体なかったことにされてしまいました。
さすがに取り消しは乱暴すぎるでしょう。
しかも取り消されたのに、ほかの案件と同じようにランサーズ運営側から、仕事終了後の評価とコメントを記入するよう求められ。
なんとも書きようがないので、「初心者にはおすすめしません」とコメントしたところ、なんとこのクライアントが「事実と違う、誹謗中傷だ。警察への相談も視野に入れる」と過激なコメントバックしてきたのです。
警察って何？反応が怖すぎる。
よくよくこのクライアントの評価コメントを見てみると、ほかのランサーからの、ただ「ありがとうございました」のコメントに「こっちは二度とかかわりたくないですね」などとコメントを返すような方でした。
これまできちんとしたクライアントばかりだったので、事前チェックを怠ってしまいました。
そこで運営側に「この方いかがでしょう？」と報告したのですが、特に反応はなく。
ご指摘の通り、私はクラウドソーシングにおける「ライター」に向いていないことがわかりましたし、SEO職人になりたいわけでもないですし、こんな怖いクライアントとかかわるのももう嫌だと心底思いましたので、これを機にランサーズの登録そのものを取り消すことに決めました。
最後のクライアントはとにかく怖かったですが、いずれにせよ私に適正がないことを指摘いただけたのは感謝ですね。
そしてこのブログを始める大きなきっかけになったのも、なんならけがの功名でしょうか。
1～8月まで実際に受け取った額まとめ
実際に私の受け取った報酬の内訳をまとめたいと思います。どのくらい稼げるかの、ご参考にどうぞ。
報酬受取額は、すべて楽天銀行振り込みにしていましたので、その履歴をもとにしています。
振込手数料110円を引かれた後の額になります。
1/31振込 3,593円（1/1-15に完了した案件）
案件内容：電話占い￥3,000、試供品モニター￥500、ほか細々アンケート
2/15振込 13,100円（1/16-31に完了した案件）
案件内容：電話占い５件￥15,000、オンライン結婚相談所￥1,000
2/29振込 4,438円（2/1-2/15に完了した案件）
案件内容：サプリ電話カウンセリング￥1,000、オンライン講座￥1,000トライアル￥500
3/15振込 4,496円（2/16-29に完了した案件）
案件内容：脱毛カウンセリング＆結婚相談所￥3,500
4/15振込 1,484円（3/1-31に完了した案件）
案件内容：30分英会話レッスン×2￥1,000
4/30振込 1,739円（4/1-15に完了した案件）
案件内容：60分英会話レッスン￥1000、本の紹介文￥500
7/12振込 12,334円（6/1-30に完了した案件）
案件内容：英会話レッスン1週間コース￥15,000
8/30振込 5,525円（6/1-30に完了した案件）
案件内容：英語アプリの体験1週間￥6,000
8か月で手取り総額46,709円
まとめ？まあなるようになります！
どうです？
実際はやり方次第だと思います。私の経験は、あくまで一例です。
いずれにせよ、何もせずうだうだしているくらいなら、何か始めてみるべきだとは思います。
そこでまた新たな発見や出会いはあります。良くも悪くも。
物価は上がるし、給料は上がらないけど！たくましく生きていきましょうよ皆さん！！
とりあえずこうして、私の経験を発信することにもなりましたし、どなたかのなんらかの参考になれば幸いです。
私自身はクラウドソーシングを経験してみたのは、報酬以上に人生の大きな一歩だったと思います。
今後もくだらないよもやま話に、お暇ならどうぞおつきあいくださいね。
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