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占いはお好きですか?【占い神秘体験記】

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「占い」は当たらない!?

「占い」に興味津々な少女時代

ところで皆さん、「占い」はお好きですか?私は控えめにいって「大好き」です。
子どもの頃は少女雑誌の各種占いに一喜一憂し、やり方の特集を熟読しては試したものです。中学生の終わりごろから?朝の情報番組で星座占いが始まり、なんとか見ようと(学校に遅刻しちゃう)画策したのも懐かしい。
トランプ占いにもはまりましたが、何かの付録でゲットした簡易タロットカードにはさらに心がときめきました。そのため、中学生の時にはちゃんとしたものを購入。カードの意味を暗記したり、自分なりに読み取り方を研究したくらいです。

タロット占いの苦い過去

とはいえタロット占いは、「自分のことは占えない」と聞いたため(自分自身には客観的になれないというのは事実でしょうね)、よく友人を占ってあげていました。
とはいえ結果につき付けられる意味ありげなカードの数々を、皆でキャッキャと楽しんでいただけなので、正直私も遊び半分です。

そんな折「好きな人とうまくいくか」友達に頼まれて占ったところ、「相手は友達としか思っていない」という結果が出ました。
デリカシーのない私はそのまま伝えましたが、彼女はニヤニヤしています。実はその時点で、好きな彼に告白してOKの返事をもらっていたと打ち明けられました。
なんだ~当たらなかったね!と笑っていたら、数日後「やっぱり友達としか思えない」とフラれた、と涙目で報告されました。偶然といえばそれまでだけど、いたずら半分の占いはよくないなあ、と反省したのを覚えています。

初めての対面占い

実際に「対面の占い師」に鑑定を受けたのは、大学生になった頃でした。
友達でそういう情報を集めるのが上手な子がいて(ネット検索などない時代です)、みんなで「〇〇の母」的な有名占い師を訪ねたのです。
ところがびっくりするくらい的外れ
「お兄さんいるよね?」「いません」「亡くなったおばあさんが」「二人とも健在です」

しかしテンション高めの小娘には、むしろ全然当たらないのがおもしろかったので全然いいのですが。まあ過去や現状はともかく「未来の予言」がもしかして?と思ってはいましたが(秋ごろ出会いがあるとか、そういうこと)、こっちも気持ちよく外れました。
その後も定期的に、気になる占い師をはしごしてみたのですが、大体とんちんかんでした。
浅学ながら、心理学の授業で「占いで当るように見せかける」対話のテクニックを聞いたこともあり、それに抵触しているものを探す、意地悪な心持ちで鑑定を受けてたせいもあるかもしれません。

占いはカウンセリング

それでもなけなしのバイト代で占いに通ったのは、「本当に当たる人」は必ずいるはずだと信じていたのと、往々にして占い師さんは話が上手だなあと常々感心してもいたからです。

特に大きな悩みもないぐうたら学生でしたが、「占い」の中ではつい現実の不満や将来への不安を吐露します。あるいは相手が引き出してきます。そうして「占い」の名のもと「自身の問題」の洗い出しができ、「客観的な大人の意見」が普通にもらえました

たくさんの人の相談を受けてきた「占い師」は、仮に占いの能力はなくても、幅広い見解を身に付けているのは事実でしょう。日本では欧米のような「カウンセリング」が一般的ではないので、これってその代わりなんだろうなあ、と感じておりました。

「星座占い」は信じない!

「当たった!」と思ったことが一度もなくても、「占い(師)には本物がある」というのはずっと確信していた私。ただ社会人になると、いわゆる「星座占い」には拒否反応が出始めました
生年月日に加え、様々な側面も見据えた本来の「占星術」は、長い歴史もあり「統計学」的な信頼に足るものだと思うのですが。テレビや雑誌の「今日の星座占い」や「今月の運勢」に関しては、全人類がこの12種類だったらおかしいだろ!と全否定の構えでおりました。

さらに社会人になった頃「動物占い」なるものが大流行。周りでは自分が何の動物か、血液型並みに周知されていきます。はまっている子など「〇〇さんはライオンだから~」といちいち日常会話に絡めてくる始末です。
というか、これも生年月日で割り当てられるので星座占いと一緒ですから、まったく興味をもてませんでした。13星座占いなんてのもあったな。
むしろ4タイプでも「血液型占い」の方が、まだ「体質」から「性格」が反映されるのはあるかな(でも運勢はわからないでしょ!)と思っていましたけど。

要は「占い」自体を信じていたからこそ、軽薄な感じが気に障ったんでしょうね。
我ながら、めんどくさい小娘だわあ。

ついに本物に出会う【オーストラリアの日本人占い師】

オーストラリアでまさかの日本人占い師?

そして26歳の時、ついに「本物」との出会いが訪れました。
ワーキングホリデーでオーストラリアはケアンズにいた時のことです。滞在3か月ほどのところで、日本人の友人が「なんかすごく当たる日本人占い師がいるらしいよ」という情報を持ってきたのです。オーストラリア人男性と結婚している、日本人女性のティナさんという方でした。
おもしろそう!

その時ホームステイをしていた私は、友達のシェアハウスで一緒に出張鑑定してもらうことになりました。とはいえ一介の小娘です。紹介制」で「出張」の鑑定というのに、正直ビビっていたのが事実です。しかし鑑定料は安かったし(現地日本人割引?で一人20ドルくらいだったような)、いざ会ってみたら気さくなお姉さんで安心しました。

【1回目の鑑定】その片鱗をみるにとどめる

彼女の鑑定法は占星術やタロットではなく霊視とのことでした。
まずは何か身に付けているものを貸して欲しいと言われたので、腕にはめていたゴツいダイバーウォッチを渡してみることに。渡豪前に退職祝いで、職場の方たちからもらったものです。

それを手にした彼女は、目を閉じてしばらくすると「机とパソコンが見える…オフィス?」「苦しんでいるね、暗闇にいる」「ああ、答えを探しに来たのね」と言いました。

仕事を辞めてワーホリに来ているような人が、職場で苦しんでいたのはよくある話。仕事でもなく単身で海外に長期滞在するのですから、「自分探し」的な意味合いも多かれ少なかれ生じるでしょう。
ある意味当たり障りのない言葉たちでしたが。

私は彼女の目が、鬱一歩手前の「会社員時代の私」を見ているのを感じました。
そもそも彼女が手にしているのは、折り合いも悪かった職場の人たちからの「形式的な餞別」です。モノ自体は自分で選んで自分で予約した、心底欲しかったものではありましたが、そこには私と送り主、両方の鬱屈が込められているはずです。
この人、本当に感じてるんだ。そう確信しました。とはいえ、それ以上特別な話は出ません。

実際「大体わかるのは3か月前後のことなの」というようなことをおっしゃっていたので、まあ直近で大きな出来事はないんだな、と納得して終わったのですが。

【2回目の鑑定】失恋の直後に

救いのタイミング

それから約半年後、私は旅先で一人のオーストラリア人男性にをします。
自分でもまさか本気になるとは思わず、ずっとパニック状態でした。
一度は受け入れられて幸せだったのに、どうしても不安の方が大きくて。相手の男性を振り回すだけ振り回して、ワガママ全開で支離滅裂な態度をとってしまうことに。
最終的には愛想を尽かされて、完膚なきまでにフラれてしまいました。

そんな悲しくて悲しくて、立っているのもやっとだった時。もう帰国しようとケアンズに戻った私は、再度ティナさんの鑑定を受けられることになったのです。
ご主人の仕事の都合で、ケアンズを離れる直前と言うタイミングでした。

ヘマタイトに宿る想い

前回と同様に、身に付けているものを渡すように言われた私は、土産物店で買ったブレスレットを渡しました。ヘマタイト(赤鉄鉱)の粒を数珠つなぎにした、8ドル位の安物でしたが、すごく気に入ってずっと腕にはめていたものです。
それは彼が「似合っているね」と手を握りながら言ったものでもありました。

「これはいい石よ」とティナさんはおっしゃいました。
そして微笑みながら彼女は告げます。
「細身で背の高い男性がいる。ゆかさん、すごくドキドキしてる。恋してるのね!」
息をのみました。彼女には、私が彼と一緒に過ごした、短くも幸せだった光景が見えているのです。

心の奥底に響く言葉たち

ところが彼女はすぐに、顔を曇らせ考え込むような表情を見せました。
そこで彼とは終わってしまったこと、電話にも出ないしメールも返してくれないことを伝えることに。話しながら涙があふれる私に、彼女は「残念だけど、彼はダメだと思う」と言いました。

わかっていたことだけれど、でも万が一やり直せる可能性はないのか、食い下がる私に、彼女は次のような言葉を続けます。
「確かにゆかさんが頑張れば、やり直せるかもしれない。でもそうすると、ゆかさんは彼の陰になってしまう。いつかそれがつらくなる」

その言葉は、すごく心に響きました。特に「彼の陰になる」という表現が妙に納得できたのです。

彼は私よりはるかに優秀で「自分」の生き方を求める人。
彼と私はきっと対等にはなれない。優しい人だし寄り添ってはくれるだろうけれど、もしも一緒にいたら。いずれただの付属のようになって、きっと私が「自分」を見失ってしまう。
気持ちだけではきっとだめで、彼と歩む人生はないのだと悟りました。

そして未来のおはなし

そして彼女は言いました。
「大丈夫よ、また好きな人ができるから」
実はこれは、大人になってから初めての恋。だからこれを失ったら、二度と誰も好きになれないんじゃないかと思っているところでした。
「来年くらい…二人の子ども?と一緒に彼氏といるのが見えますよ」

それから一年後、私は臨時の小学校教員をすることになり、そこの同僚に恋をします。教え子二人と彼でいた時、ふと彼女の言葉を思い出しました。きっと彼女には、今のこの私たちの姿が見えたんだろうな、と。
まあこの恋も、長続きはしなかったんですけれどね。

ちなみにこの彼に出会って間もなく、あのヘマタイトのブレスレットが切れました。
帰国後もずっとオーストラリアの彼を引きずりながら、身に付けていたものです。
しかし新しい出会いで、その役割を終えたということではないでしょうか。
まあ安物だから寿命が尽きただけ、といわれたらそれまでですが。

その後は会う方法もわからなかった占い師さんですが、もしも人生の節々に見てもらえたら、また違う今があったのかな?と考えてしまいます。

沖縄・奄美のシャーマン【ユタってどうなの?】

ユタとは

ユタをご存じでしょうか。琉球文化における巫女的な存在で、神事を執り行う神職にとどまらず、身近な占い師のような役割も果たす存在です。
沖縄では「医者半分、ユタ半分」と言われ、親族ごとに「かかりつけのユタ」がいるのも一般的です。頻度はそれぞれですが、折に触れて見てもらう機会があり、沖縄の友人たちから様々な体験談を聞いておりました。

ところが私の地元奄美大島では、同じ琉球文化ながら「ユタ鑑定」はそこまで一般的ではありません。奄美では「ユタ神様」あるいはただ「神様」と呼ばれ、沖縄よりかなり近寄りがたい存在だというのもあります。定期的に鑑定してもらう人もいるのですが、下手をすると「占い師にハマっている(ヤバい)人」のくくりにされるような風土です。なんならうちの不信心な親族は、信じていない節すらありました。

【奄美のユタ】小さく神秘に触れる

初めての鑑定

ワーホリから帰国後、しばらく地元奄美大島の実家に戻り塾講師をしていた頃のことです。
高校が別々だったため、中学卒業後疎遠になっていた同窓生と再会し、連絡をとったり遊んだりするようになっておりました。前回お話した「肩に鬼の手があった」中学校時代の友人なのです。

扉を「閉じた」私と違って、彼女はバキバキに霊感を研ぎ澄ましており、ますます悪霊にも好かれてしょっちゅう霊障にも煩わされておりました。
そんな彼女には、ある種当然の流れとして懇意にしているユタが数人おりました。
まわりでユタ頼み(ユタに傾倒すること)をする人がいなかったのと、畏れ多い思いもあったので、私はそれまでユタに会ったことすらありません。しかし興味はずっとありました。
そこで彼女に紹介してもらい、28歳の時に初めて一人のユタとお会いすることに

お作法を教えてもらい(お酒や塩などを用意、鑑定費用は白い封筒に入れるなど)、家を訪ねます。大きな神棚の前には、親と祖父母の間位の年代の女性がいました。興味本位の自分は不謹慎ではないかしら…とドキドキします。しかしお話してみると、まあ気さくなお方で。私が初めてユタに会ったというと、ご自身がユタになった経緯までお話してくださいました。

「ユタ」になるということ

ところでユタは「なりたい」と思って目指すものではありません。
神託を受け選ばれてなるものです。逆に拒否権もありません
神託があったのにユタになる修行を始めないと、死にかけるレベルの体調不良になったり、職場や家族もめ事が起きたりして、強制的にユタになる道に追い込まれるそうです。
ただしどうしても都合が悪い?時など、神様にお願いして猶予期間を設けることはできるようです。

知識としてはそのくらいのことは知っていたのですが(奄美・沖縄では割と常識)。初めて本物のユタと対峙した私に、彼女はニコニコしながら、自己紹介のようにおっしゃった内容が次の通りでした。

幼い時分、遊んでいると普通に目の前に神様が現れました。その神様は「○○姫」と名乗るも、あなたはまだ小さいから「姫」というのだけ覚えておきなさい、と言われたそうです。しかしそのことを忘れて大人になり、身内の不幸や自身の病気が続いた頃、またその神様が現れて「〇〇姫ですよ」と名乗られ、思い出したのだとか。
割と詳細を語ってくれたのですが、感激の逆に内容を忘れてしまいました。

結果的に試してしまう真似を…

さて私自身の鑑定ですが。
ユタ鑑定は、まず自分の名前と生年月日(干支など)をお伝えします。あるいはその場で書いてお渡しします。ユタはそれを神棚に向かって神様にお伝えし、しばらく神様と話をしてから、賜った神託を教えてくれます。
私は先に職業も尋ねられたので「塾講師です」と答えたのですが、その時彼女に「国語とか算数とか?」と言われたので、「そんな感じです」と適当に返してしまいました
実際は中学生の英語がメインだったのですが。

はたして、神棚に向かって何やらブツブツと唱えられていた彼女は、にわかに振り返ると「あれ?英語教えてらっしゃるの?」とおっしゃいました。
震え上がりました。嘘ついてすみません。こちとら平伏です。
あとで友達にこの話をしたら「ユタを試したの?」と怒られました。めっそうもない…。

やっぱりユタは別格

その後は大体の現状を当てられましたが、それ以上特別な話はありませんでした。
ただ、この時恋愛に関して言われたことは、ずっと私の中に滞っています。
「あなたは結婚しない限り、出会い運が途切れることはないので、40歳になっても50歳になっても彼氏ができます。ただ、結婚したら出会い運はそこでなくなるんだけど」
私は結婚願望が全くなかったので「それって結婚しなければ、ずっと楽しく恋愛だけしていられるってことよね」と都合よく解釈いたしました。

それから20年たった48歳の今、確かに定期的に出会いはあり、いくつかの恋をしてきました。今さら誰かと生活するなんてまっぴらですから、結婚は望んでいません。でもまたきっと出会いがあると思っていますし、また恋できるなら、それで全然オッケーじゃん?と楽しみに待っております。

ちなみにこの初めてのユタ鑑定直後、たまたま飲み屋のママで「ユタ予備軍」というトリッキーな方に、お会いする機会がありました。何と言いますか、ユタに縁づいたのでしょう。
彼女はコーヒーを飲んでいたら突然体が持ち上げられて、神様が一堂に介するテーブルに連れていかれ、コーヒー片手に神託を受けたということでした。
おもしろすぎる。下々の者には理解が難しいエピソードじゃないですか?

母の死を告げられる【沖縄のユタ】

ユタ鑑定は導かれる

ところで一口に「ユタ」といっても、特に沖縄では玉石混合です。
自称かしら?という詐欺師まがいの人から、簡単には謁見できない高名な方まで。
また、ある程度以上力の強いユタだと本当に必要な時しか電話がつながらない、とも聞いておりました。そのクラスで比較的ポピュラー?な方がおりました。お店の屋号「ふくろうの器」で知られるお方です。

私は基本的に占い師全般をリスペクトしていますし、ユタにいたっては多少「インチキ」くさい方含め崇拝しておます。ゆえに簡単に鑑定をお願いすることなどありませんでした。しかしこのユタを知った時(沖縄で塾講師をしていた頃)、絶対にお願いしたいと思い立ちました。
確か平日の8時から電話で当日鑑定の予約ができ、予約が埋まると留守電になってしまうというものです。実際にかけてみると、何度かけても話し中で、8時10分には留守電に切り替わりました。今じゃないのね、と納得し1年ほどたった38才の年明け

当時の私はなかなか着地点の見えない関係の男性がおりましたし、職場の人間関係が最悪だったため、何らかの打開策を求めておりました。平日に休みが取れた際「今日だ」と電話をしてみると、2度目にはつながり10時の予約が取れました。もうドキドキです。

突如突きつけられる母の現状

思いもよらない言葉

予約時間より少し早く行くと、前の方がまだ鑑定されているところでした。しばらく待ってついに私の番です。急だったのでお酒など一式までは用意できず、封筒に入れた鑑定料のみお渡ししました。
奄美でお会いしたユタと通じる、優しそうな年配の女性。失礼かもしれませんが、親戚のおばちゃんのような実に、親しみやすいお方です。

まず私の名前と生年月日を書くように紙を渡され「家族は?」と問われました。独身である旨をお伝えすると「じゃあご両親の名前と生年月日までね」とのこと。

記入を終え手渡した紙をもとに、神棚に向かうことわずか数秒。パッと私の方を振り向くと「お母さん、なんでこんなに体中痛いのね?」とご自身苦しそうな顔でおっしゃいます。血の気が引きました。

私と妹は正常バイアス真っ只中

その2年ほど前に、母はごく初期の乳がんと診断されておりました。本人はかなりショックを受けていたものの、すぐに治療を開始しましたし、「初期の乳がんなんて、まったく命の危険もないでしょう」と家族は楽観視しておりました。

ところがその後ガン細胞は成長。転移の可能性もあるので、さらなる抗がん剤治療が続けられることに。
一度は髪もすべて抜けましたが、定期的に入退院を繰り返すほかは通常の生活が送れていました。そのため娘である私と妹は「たかが乳がんで死ぬはずがない」と信じ切っておりました。悪いことが起こるはずがないと信じ込む、正常バイアスがかかっていたのです。そもそも何歳になっても、子どもは母親が死ぬなんてありえないと思うものです。

当時私は自由気ままな独身生活を享受し、妹はまだ小さい子どもたちを抱え日々忙しく、いずれも実家とは離れて暮らしておりました。それでも60歳で一度定年を迎えた父は嘱託となって時短勤務になったところでしたし、母に寄り添い二人でのんびり生活できていると安心しきっていました。

実はその時母のガンはすでに転移を繰り返しており、抗がん剤の種類も何度も変えても効果はあがらず。日に日に痛みが増している状態でした。

それでも「治療すれば必ず治る」はずだから、我慢して頑張って!と思っていた娘たち。つぶさに症状の悪化を目の当たりにしていた父は覚悟を決めていたし、母は相当きつかったのを私たちには軽めに伝えていたことは、後に知るのですが。

母は死にかけている

そんなわけで「母が一日中、体中痛がっている」ことを知らない私は(母の手帳にも「痛い」と何度も書かれていました)、のんきに「実は母はガンの治療中で、少し痛みがあるみたいなんです」といった言い方をしました。
しかしユタは厳しい顔で首を振ります。「お母さん、もう命の火が消えかけているよ。覚悟しなさい、もうすぐお母さん亡くなるよ」

突然のことにびっくりして「治ると思っているんですけど…?」と問うも「マブイ(魂)を落として時間がたっているから、もう間に合わないさあね」と言われてしまいました。
「落としてすぐなら、マブイぐみ(魂籠み)もできたかもしれないけど」と、医療以外の「神様の領域」ですら、もう打つ手はないと言うのです。目の前が暗くなりました。

それまで母の完治を心から信じていた私でしたが、彼女の言葉は真実だと直感しました。この後この話を妹に伝えると、母の治療のために民間療法まで調べまくり「完治させる」と意気込んでいた妹も、「そうか、だいぶ前にマブイを落としてたのか」とスッと母の死期が近いことを受け入れました

母の最期

ショックで涙があふれる私に、彼女は「お母さんといられる間、会ってあげなさい」と繰り返しました。そして気休めだけどと「ハサミを枕元に置く」といった、ちょっとした魔除なども教わるも、「身体がむくみだしたら最後だから」とはっきりおっしゃられました。

この時1月半ば
2月には「歩くのが辛い」という母を連れ、キャディさんにお願いしてほぼカートに乗せた状態でしたが、まだ家族ゴルフができました。車いすを借りるから、とGW旅行計画も立てていました3月1日には「高校卒業40周年」の同窓会で、足を引きずりつつもグランドゴルフに参加し楽しんでいました
しかしその一週間後、母は朝起きて立つことができなくなり、緊急搬送され即入院。体中にガンが転移しまくっていた母は、約一カ月の入院生活の末4月9日に息を引き取りました。ユタからの宣告を受けて、わずか3か月半のできごとです。
ちなみに最後の数日は体中がぱんぱんにむくんで、ハルクのようになっておりました。

ユタの言葉がなければ、私と妹には立ち直れない「急死」だった

ユタに電話がつながったのは、私と妹が母の死を知り覚悟を決めるためだったのでしょう。
同時期に知り合いのお父さんが、同じく2年ほどの闘病の末ガンでなくなりました
2年の闘病生活を経ていたとはいえ、やはり治ると信じていた家族は「自分たちにとって急死でしかなかった」とぼうぜんとしておりました。

私と妹だって、もしユタの言葉がなければ「治るはずの母が死んだ」と納得できずに立ち直れなかったことでしょう。しかし「覚悟しなさい」と言われたことで、私は2週間に一度の割合で飛行機で沖縄から奄美に帰省しましたし、常に「これが最後かもしれない」という思いで、家族一丸となって母がやりたいことをやるのを手伝い、見届けました。

母の死に目には、家族と東京から駆けつけた母の妹で立ち会い、皆で送りだ出すこともできました。
ちなみに、お通夜・お葬式に100人近い母の同窓生(団塊の世代ですから)が訪れてくれたのですが。彼らには単純に急死でしたから(母は闘病を隠していた)パニック状態でした。なにせつい1月前に、一緒にグランドゴルフをしているんですからね。

もはや余談の恋愛鑑定

「彼」のこと

鑑定時の話に戻ります。口直しに、というと変な言い方ですが。
母の話が衝撃だったので、私は話題を変えるごとく「ところで最近お付き合いしている人がいるのですが…」と、当初メインで聞くつもりの彼のことをユタに聞くことにしました。
しかし私の問いにほぼかぶせ気味に「ああ、この人ダメダメ」と一刀両断されてしまうことに。「今はあなたが身近で一番かわいいけど、ほかにもっと若くてかわいい子が現れたら、すぐそっちに行くよ」「家庭を顧みる人じゃないから、絶対子どもつくったらだめだよ」
けちょんけちょんです。しかし納得しかありませんでした。

そして「あれ?年下の人がいた?」と言われます。彼は3つ年上ですが、その前にお付き合いしていた人は3つ年下でした。おそらくそいつのことでしょう。
一番長く付き合い(といっても2年半)同棲もしていた人ですが、別れてはヨリを戻しての危うい間柄で。最終的に別れてからも1年以上ダラダラ連絡を寄越し、向こうから別れを切り出したのに「今の彼女よりお前がいい」とのたまわっていたようなクズ野郎です。まあ私も交際中に浮気をして彼を泣かせたことがあるので、向こうの友達側からは私がクソ女ですが。

「彼、今すごく反省してるけど、許してあげる気はない?」「ないです」我ながら即答でした。
「そうねえ。すごく頭が良くて、あなたを好きだけど…。性格は悪いかも」と、結局こちらもあっさり切られました。私の王子様はいずこ。

「彼ら」のこと

さてこの2か月ほど前に、私はやはり彼のことを別の占い師さんにみてもらっております。
彼女はタロットカードをめくるや「この人ほんとに40歳?20代みたいな無責任なカードが出るんだけど」とおっしゃいました。
彼は関東の出身で、この時転勤で沖縄に来ていたのですが。それについても「地元に切れていない女性がいますよ」「私この人嫌いだわ~」とまで言われました。
なるほどユタが全否定する逸材なわけです。
ちなみにちょうど母のお葬式の日に、彼は新たな転勤で沖縄を旅立つことになりました。見送ることも叶わず、メールだけでお別れすることになるのですが。さすがに母のことで頭がいっぱいで、彼どころではありませんでしたけどね。

さらにその前の彼について。
別れた直後(その2年近く前)に辛すぎてやはり占いにかけこんだのですが。そこで「ほかの女性とお付き合いしても、あなたの方がいいとずっと思うから。1年ほど待ったら必ず帰ってきますよ」と言われました。残念?待てなかったですけどね。
なるほどユタには、ちょうど反省して、私とヨリを戻したい彼がみえたのでしょうか。
お断りです。

いずれにせよ、私が男を見る目がないというお話ですな。

憧れの神秘体験のはずが【前世療法】

前世療法って何?

憧れの鑑定「前世療法」

ところで先のオーストラリアで出会ったティナさん以降、お遊び的な辻占い?のようなものでも、そこそこ「当たる」ようになりました。私自身が「受け入れる(信じる)」耐性のようなものができたのかもしれません。ですから数か月ごとに占いに行くのは、もはや自身の「客観視」になるメンテナンスのような役割ともなっておりました。

そんな私には憧れの鑑定法がありました。催眠療法前世を視るというものです。大好きなドラマ『Xファイル』で、スカリーがこれを受けて「前世でモルダーと戦友だった」なんて回がありナニコレ?と興味をそそられ、それが実際に受けられることを知って「いつか…」と思っていたのです。

「前世療法」とは

代替医療の一種である催眠療法(ヒプノセラピーは、トラウマなど心理的要因の治療に用いられるものの一つです。患者を催眠状態にすることで、幼少期の忘れている(あるいは封印してしまっている)記憶をさかのぼり、問題の根っこを探すといった退行療法などがそれです。
これにより5歳、3歳、1歳とさかのぼった際に、たまたま生まれる前までさかのぼってしまったのが前世療法」の始まりなんだとか。

ちなみに、この退行療法によって「ありもしない」性的虐待の記憶を作り出してしまった、冤罪に寄与するような例も過去にはあったようですので、この療法そのものからして「絶対的なもの」ではありません。まして前世の記憶など、本物かどうかなんて確かめようもない話です。
それでも少々物見高い言い方をすれば「催眠」にかかることそのもの、そして自覚していない「深層心理」に触れるという面で、非常に興味深い施術なのは確かです。

母の死で「生まれ変わり」を信じるように

スピリチュアル大好き少女で、少々霊感もあった私ですが。
何を隠そう転生」は信じておりませんでした
人生は一回きり。そこに宿っていた魂は、体の死後も残っている(幽霊になる)とは思うけれど、それも永続的ではない。私の信じる幽霊は「残像思念に近いもの」という認識でした。
ところが母親が亡くなった時、その前後の出来事で(またどこかでお話します)、「生まれ変わりがあるかもしれない」と思うようになりました。
あるいは、死んだ母と再会したい思いが高じただけかもしれませんが。
まああったとしても来世は先の話ですが、前世に関しては「潜在意識の奥深くにその記憶が眠っている」などと聞きます。それまでも、占いで「前世」を告げられることはあったけれど(私は江戸時代のお姫様だと言われた)、さらにその記憶を自身でよみがえらせることができるのなら、普通におもしろそうですよね?

ネックはお値段!

この「前世療法」なのですが、お値段がはります。
まず初診的な事前カウンセリングが5,000~8,000円くらいで、実際のセッションが1~2万円、2回目以降が1万円前後という感じでしょうか。カウンセリングは必ず受けなければならないので、都合2万円以上かかる計算です。
私がかつて受けたことのある「占い」は、500~6,000円くらい(おおむね3,000円以下)でしたので、それに比べても高額です。なんなら自由診療の一環くらいにとらえるものでしょうか。

いずれにせよ、きっかけもなく気軽には受けられませんでした。しかし母の死後、私はただ転生を確かめたかったのだと思います。そのためにも、前世を確認したいと。
そうして私が実際に受けてみようと思い立った39歳当時、沖縄では5件ほど「前世療法」を掲げているところがありました。そこでネットの情報を見比べて吟味し、「合いそう」なところをピックアップいたしました。

いざドキドキの前世療法体験!

さあ初回カウンセリングです

そんなわけで、めちゃくちゃ楽しみに初回カウンセリングに臨みました。
施術していただくのは、心理療法士の男性です。母が亡くなって「転生」に興味がわいたこと、私自身の生い立ちや恋愛遍歴までお話し、この施術の流れなどの説明を受けました。
そうして歯医者さん椅子のようなものに座って「催眠」のお試しを行うことに。これがうまくいったら、次回本チャンのセッションが受けられるということでした。

結論から申し上げますと、私は催眠がかかりませんでした
無料でいいというので、ご厚意で後日再チャレンジまでしていただいたのですが、やはりだめでした。びっくりです。かかる気満々だし「信じている」はずなのに。
まあよくテレビ番組などで、催眠に「簡単にかかる」人と「まったくかからない」人を見ますが、私は残念ながら後者だったようです。
最終的に「異性なので警戒が解けませんでしたかね…」と寂しそうに言われてしまいました。確かに「男性を信じていない」のは事実かもしれないけれど、それ以外でも、あらゆる点で疑ってるようで非常に申し訳なく感じました。

ちょっとだけ触れた潜在意識

実は一瞬、かかりかけはしたんです。
最初に部屋を暗くして、いわゆる導入段階で「階段を下りていく」情景を思い浮かべるように指示された時です。真っ暗な階段を下りる自分を想像し「扉を開いてください」と言われた時に、ちゃんと思い浮かべた階段の先で扉が開きました
そこは直感的に「中国」と思われる無人の山岳集落で、なぜかそこにダルメシアンが一匹いて目が合ったのです。その瞬間、ガクッと寝落ちしてビクッと目が覚める感じで現実に引き戻されました。
その後は集中がすっかり途切れてしまい、何を言われてもうまく想像できなくなりました。

ただあの瞬間、わたしの見た光景。ダルメシアンの成犬。前世かどうかはわからないけれど、あれが私の深層心理というものなのでしょう。101匹のワンちゃんが、私に何を伝えたかったのでしょうか。いまだに1ミリも意味が分かりませんが、いつか「このことか」と腑に落ちる日が来るのを待っています。
まあこんなことがあったので、うまくいくはずだと2回目のカウンセリングをしてくれたのですが…。残念極まりない。

失敗の要因は

そもそも「退行療法」は、医師や心理カウンセラーが医療現場で行っていたものです。
「前世」というトリッキーな要素を加えて、「催眠」をスピリチュアル的に行うこと。結果的に私は、それを信用しきれなかったのだと気が付きました。あとはおっしゃられたように、異性だったのも心を開けなかった要因の一つでしょう。
女性だったり医師免許のある人だったりすれば、あるいは素直にかかるのかもしれません。しかしそれを探すほど、お金をかけるのは無理。というか、ぶっちゃけ心が折れました。
いつかリベンジする気力がわいたら、またどこかでご報告させていただきます。

「占い」は占い師との「相性」に尽きる

心に踏み込んでくる「占い」の世界は、相手との相性がすごく大事だと思います。お医者さんでもそうかもしれませんが(一緒にすると怒られるかもしれませんが)、「技術」も大事だけれど、相手を信頼していないと場合によっては「効果」は半減するでしょう。

学生時代の私はもしかしたら、若者特有の「うがった」姿勢でいたので、何を言われても「当たらなかった」のかもしれません。そして一度成功体験を得たことで、オープンマインドに「刺さる」言葉が増えたのでしょう。
私は直感を大事にするタイプですが、合理性も重んじています。必ずしも説明できないことがあることを踏まえたうえで、あまりにも「つじつまが合わない」と思うとロックがかかることも少なくありません。スピリチュアルと同じくらい、ロジカルな科学も大好きなんです。
ですから、単純に「占い」を楽しみたいなら、少なくともその瞬間はただ柔軟になることです。
まあ素直すぎると、詐欺にあってしまうかもしれませんので、ほどほどにではありますが。

ところで私はこれまで受けた数えきれない占い鑑定で、聞いた限りすべてで「必ず結婚する」と言われました。結婚願望がないので、ほんとかな?と思っていましたが、48歳の今でも未婚なので、とりあえずまだ当たっていません。
さて私は、今生で結婚するんでしょうか?
今わの際に「当たらなかったじゃん!」と思うのかどうか、ひそかにちょっと楽しみです。

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