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Series:25「レジェンドオトゥモロー」season1(2016)-7(2022)

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先にご紹介した『ARROW/アロー』、およびアロー・バースの『THE FLASH/フラッシュ』の登場人物から成るスピンオフ作品です。それぞれの作品中では端役、とまではいいませんが、主要人物からはずれているけれど、いい味出してたキャラクターたちがレジェンドとして活躍するお話です。

その登場人物たちは『ARROW/アロー』からオリバーの元恋人の妹(そして浮気相手)だったサラ・ランス、大富豪で天才科学者のレイ・パーマー、『THE FLASH/フラッシュ』メンバーの〈ファイヤーストーム〉として、二人で一つの融合変身体となる超人マーティン・シュタインジェファーソン・ジャクソン、さらに悪役だった強盗レナード・スナートミック・ロリー(『プリズン・ブレイク』で兄弟を演じた二人組!)など。基本は、いろんな理由で本編には出なくなった人物たちです。

そんな彼らは、2016年のある晩、集められるところから物語は始まります。
彼らを集めたのは150年後の未来から来た男リップ・ハンター
150年後の世界は不死身の暴君によりひどい状態で、そんな世界を救うべく、ヒーローを超えた!?存在である彼らが必要だというのです。ヒーローではないけれど、明日のレジェンドとなりうるかもしれないと。

とにかくキャラクターのチョイスがいい。本筋を見ていた人ならばわかるであろう、2作品の割を食ったというか、不遇の立場だったキャラクターから、かなりいいところついて集めてます。
始めこそ「寄せ集め」感が満載ながら、物語が進むにつれそれぞれの個性を爆発させ、本編で描けなかった魅力を最大限に発揮させてくれるのです。
さらに『THE FLASH/フラッシュ』で幾度となく助言をするAIギデオンが擬人化したり、それまで普通にいたキャラクターがとんでもない正体を隠していたり。
オリジナル作品でも悲惨な生い立ちだったり問題を抱えていた彼らですが。スピンオフならではの攻めた設定がほどこされ、突拍子のない展開が単純に楽しめます。

彼らはリップに促されるままにタイムマシン〈ウェーブライダー〉で、時空を超えた冒険へと旅立つのですが。元々がいわば野党結束できるメンバーではありません。
そんな彼らも生活を共にするうちに、次第に互いを理解し認め合い、絆が生まれていきます
また本編では姉妹ともども辛い思いをし、リーグ・オブ・アサシンの元暗殺者として闇を抱え暗躍していたサラが、たぐいまれなるリーダーシップを発揮しつつ元々の明るさを取り戻していくのもいい。

実はリップには隠されたほかの目的がありました。最初こそ一つの目的(打倒暴君)に向かっていくストーリーですが、リップに翻弄された末に問題を解決…すると、次々と新たな問題が湧きあがるようになり、その対処に追われるます。まあ若干とっちらかってもいくといってもいいかもしれません。
シーズンが進むにつれ、一話完結のタイムトラベル・コメディの要素が強まり、方向性としてはそこで安定していきます。そしてそれぞれのキャラクターが、いい仕事をしてくれるのです。

かと思えば、ようやく日の目をみたキャラクターたちが、戦いの果てに命を落とすことにもなり、号泣回も幾度か。
しかし命を落としたキャラクターが、アローバースでお馴染み、パラレルワールドからやってくるドッペルゲンガー(ここでは「同じキャラクターの別人」のこと)として再登場したりもします。さらに時間軸の違うドッペルゲンガー登場もあります。

私はとにかくこの何でもありのたくましい世界観が全体的に非常に好ましくて。
特に悲しい運命を背負っていたサラが、この作品では息を吹き返したように、明るく力強いリーダーとして活躍する姿がこたえられません。
しかし残念ながら、マンネリ化(私はそう感じなかったのですが…)により視聴率低下。完結を待たず打ち切りになってしまいました。
確かに、ドッペルゲンガー(姿かたちを変えられるシェイプシフターまで)も絡んでの、カップル入り乱れもあり。若干収拾がつかなくなっていた感は否めない。
まあでもリリースされたシーズンは最後まで、私はしっかり飽きることなく堪能させていただきました。

このドラマだけ見ても面白いとは思いますが、やはり2作品を見ていいる人には、二倍も三倍も味わえる作品といえるでしょう。
亜流のヒーローたち、明日の「レジェンド」の活躍劇を、ぜひ一人でも多くの方に!

レジェンド・オブ・トゥモロー <ファースト> 前半セット [ ウェントワース・ミラー ]
レジェンド・オブ・トゥモロー <ファースト> 後半セット [ ウェントワース・ミラー ]

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