髪は女の命
『かみながひめ』という昔話をご存じでしょうか。
髪が生えてこない赤子の娘に悩む母親が、命をなげうって神仏に祈りを捧げた結果、娘は見事な黒髪の美しい姫に成長。帝に見初められ幸せになりましたとさ、といった内容です(姫のモデルは聖武天皇の生母)。
子どもの頃にこの話を読んだ際、「たかが髪の毛のためにお母さんが死ぬなんて」と納得できなかったのを覚えています。
しかしドラマ『西遊記』(子どもの頃よく再放送されていました)で三蔵法師役の夏目雅子さんを見た時、「坊主でこの美しさは尋常じゃない」と驚愕したのと同時に、なるほどこれほどの絶世の美女でない限り(今映像を見ても常軌を逸する美しさです)髪の毛がないと大変なことになるはずだ、と気が付きました。
そして10年前、抗がん剤治療を受けた母が、その闘病そのもの以上に「髪が抜ける」ことで落ち込んでいたのを目の当たりにし、「髪の毛はただのパーツではない」と実感したことも付け加えておきます。
髪は「美」を左右する大きな要素であり、その心のありようにすら影響をもたらすものなのです。
神の髪さま、この世に縮毛矯正をありがとう
クセ毛女子はより直毛にあこがれる
さて私は小学校低学年頃までは比較的直毛だったのですが、成長につれて徐々にクセが強くなり。
高校生で初めてロングにしたときには「パーマかけているの?」と言われる見事なグネグネ具合が完成いたしました。
いわゆる捻転毛というやつで、髪1本1本がねじれていますので、まあ広がるわまとまらないわ。わかります?背中に当たる部分は、空気含んで毛布状態になるんですよ。夏は首回りにかかるのも嫌。
初めてのロングと言いましたが、要は短いと朝起きて収拾がつかないので伸ばすようになった、というのが実情です。
捻転毛の特徴らしいですが、髪が濡れているとまっすぐ落ち着くので、水泳後やお風呂上がりの都度「これが続けばいいのになあ」と夢見ておりました。
そうして20歳で出会った縮毛矯正。
そう、その続けばいいのに、が本当に続くのです。もはや魔法です。
ストレートになった髪はロングに縛られる必要もなく、いろんな長さも楽しめます。
ちなみに私は安室ちゃんと同じ年齢ですので、当時の若い女性はこぞってストレートに茶髪です。
しかし私は、せっかくのストレートには黒髪でしょ!とカラーリングなぞ考えられず。その後も38歳で白髪染めを始めるまで、一度も髪を染めたことはありません。
ついに理想の髪をゲット
2度ほどあえてのパーマにも挑戦したのですが、逆にかかりにくいらしく…一週間ほどで収まりのないただのくせ毛と化しました。
よって定期的な縮毛矯正がルーティンワークに。
長さはショート・ボブ・ロングを繰り返し、結局ロングが一番安定する(というか根元のくせ毛の、おさえがきく)ことが判明。以来縮毛矯正と一緒に毛先のみカットする形が定着。
縮毛矯正は(特にはかけ始めた当時)ダメージも強かったので、トリートメントを欠かさないようになり、やがて枝毛一本ないスーパーロング美髪になりました。10代の頃に憧れてやまなかった「みどりなす黒髪ストレート」は、ついに私のアイデンティティとなったのです。
新たな困難、白髪!
理想の終わりはやってきた…
38歳の時、魔が差して(その理由はまた別の機会でお話します)長年慣れ親しんだロングヘアをばっさりと切ることにいたしました。
はじめはシャンプーも楽だし、すぐ乾くし、ショートいいわぁ♪と思っていたのですが。
やっぱり根元のクセでスタイリングしづらいし、さらにそれまでロングヘアに隠れていた(ごまかされていた?)白髪が、突如として目立つようになってしまいました。
当時めちゃくちゃ好きな人がいたのですが、彼とのデート前日に気が付いて大焦り。
市販の白髪染めを決行することに。
カラートリートメントで大失態
一度白髪染めを始めたら、そこから足を洗うことはもはや不可能です。
しかし市販品は発がん性物質を含むと聞いたこともあるし、美容室の白髪染めは敷居が高い。
そこで比較的ダメージの少なそうなカラートリートメントを一通り試すことにいたしました。
ドラッグストアで買ってみたり、定期購入のものをトライしたり。
価格も1,000~5,000円くらいのものまで、口コミやネット情報を頼りに1年で5~6種類は試したでしょうか。
しかしどれも思った以上にもちが悪い。それだけならまあ自分が頑張ればいいのですが。
旅行中に髪が生乾きのまま眠ったところ、ホテルの真っ白な枕カバーに色うつりさせる(頭の形で茶色に)という、大失態を犯してしまいました。
これがもし人の家だったりしたらシャレにならない。まして好きな人に見られたら生き恥そのもの。ということで、1~2か月ごとに市販の白髪染めに頼るようになりました。
ついに縮毛矯正とお別れの時が…
ところがその頃から、命の縮毛矯正のききがてきめんで悪くなってきました。
しかも乾燥してぱさぱさです。
それでも背に腹は代えられない、と市販の白髪染め+半年ごとの縮毛矯正を続けていましたが、切れ毛がどんどんひどくなり、髪を伸ばすこともままならなくなりました。
なぜ私は完成していたスーパーロングを手放したでしょう。
髪によさそうなヘナを試してみましたが、非常にごわごわします。
まあ続けるといいという話も聞きましたが、私は耐えられず2回目で断念することに。
というわけであきらめて?ついに美容室の扉をたたくことにいたしました。
評判が良くて比較的リーズナブルな、オーガニックカラーを施してくれるお店を予約。
トリートメントもお願いしたところで、ようやく髪はしっとりするようになりました。
そこではカラーと同時に縮毛矯正も可能とのこと。
これで一安心…と思ったのですが、ここでの施術では全然まっすぐになりませんでした。
確かに広がりは抑えられるものの、すぐに波打ってしまう。
美容師さんに「初めての(縮毛矯正の)感動はもう味わえないよ」と諭されたように、私の中で昔のイメージが強すぎたせいもあるでしょう。
しかしそもそも調べるほどに、白髪染めと縮毛矯正の同時進行は相性が悪いらしい。
おそらく金に糸目をつけず、最高品質の薬剤や、もっと高級なサロンなどであれば、理想にかなうのかもしれません。しかし一介の庶民には現実的ではありません。
縮毛矯正と白髪染め、どちらかに絞るなら白髪染めの方です。
かくして44歳の私は、縮毛矯正に別れを告げることにいたしました。
高まる頻度、よりよい対策の模索
実はこの頃から、白髪が目立つのも早くなってきました。
私は5~6週間ごとに美容室に通っていたのですが、お客さんの中には2~3週間ごとに通う方もいるとは聞いていました。
オーガニックかつトリートメント込みにしてはリーズナブルとはいえ、1回6,000~8,000円(トリートメントの種類やスパの有無など)は月一でもまあまあ負担です。
私は美容鍼灸に通っていますし、ネイルとまつ毛パーマはマストです。
毎月のヨガのレッスン料、たまにとはいえゴルフのプレイフィー、本も欲しいし飲みにも行く。
バイクの維持費は必須だし、ツーリングや旅行も大事。
収入に対して多くを求めすぎているのかもしれませんが、人生楽しまなきゃ意味がない。
色んな情報を調べるのは好きだし、工夫してマックスで、やりたいことはすべてやるのが信条です。
優先順位を変えて、白髪染めの割合を増やすかどうか…。いずれにしても髪の状態が完璧なのはサロンに行ってせいぜい二週間ほどですし、その後は根元に白髪隠しのマスカラやパウダーが必須になっていました。
これが地味にストレス。
かといって市販の白髪染めはやっぱり怖い(母をガンで亡くしているので、抵抗感は年々強くなる)。
セルフの市販品よりましなはず、と安価(2,000円台)なカラー専門店に浮気をしてみたところ、私に合わない薬剤だったのか2回目で髪がチリチリになりました。
あ~やっぱりちゃんとしたサロンに通うしかないのかしら。
それでもほかの案を色々講じていると、白髪染めとカラートリートメントの中間的ともいえる優秀な商品を見つけました。
花王リライズが私の必需品に
口コミも悪くないし、成分も大丈夫そう。しかもシャンプーの際5分ほどおくだけでよく、最初は連日、あとは週1回でよいという手軽さも魅力です。
しかしそううまくいくかなぁ。
半信半疑で試しましたが、嬉しいことに私にとても合うものでした。
髪を乾かすときのタオルに若干色移りしますが(洗濯で落ちます)、乾かした後の色落ちは一切なし。
先のホテルのトラウマだけでなく、過去に試したカラートリートメントには、二日後のシャンプーでもまだ色落ちするものや、雨に濡れただけで服に色移りしたものもありました。
こちらはそういう心配もなさそうです。
まあその分カラーリングのように1回で色が入りはしませんが、週1~2回を続けていれば、根元が全く目立たなくなりました。
サロン後の完璧な状態にはもちろん劣りますが、根元を気にする期間自体がなくなるのは非常に大きい。
口コミではむしろ黒くなりすぎることへの不満が書かれていましたが、そもそも黒髪ラブの私は気になりませんでした。
価格へのマイナス評価(高め)もありましたが、美容室に通うより安いですし、美容室の予約や行く手間がなくなる。何より根元がずっと気にならないのだから、その効果は価格以上です。
ヘッドを使いまわせば、詰め替え用がお得なのも嬉しい。
ふんわりタイプとしっとりタイプがありますが、私は特に差異を感じないので、その時の気分で購入しています。
現在2年ほど使用していますが、うまく拾えず気になる部分が出てくるので、半年に一回ほど全体染め(サロンか市販品で)をする感じで、あとは「え?染めてたんだ」と言われるくらい自然な黒髪をキープしています。
白髪対策に育毛剤⁉頭皮美容液のすすめ
根本からの白髪対策にも気を配るようにしていて、意識的に白髪防止になる食材(海藻・乳製品・ゴマ・ナッツ・青魚・緑黄色野菜など)を取り入れたり、白髪防止の生活習慣(バランスの良い食事・睡眠)にも気を付けたりしています。そして更なる情報収集のため、常に耳目を傾けていました。
そしてある時「育毛剤で白髪が黒髪に」といったネット記事を見つけました。よもや!
髪のボリュームを抑えることしか考えたことがない身としては、育毛剤は無用の長物。
しかし緑内障の目薬でまつ毛がふさふさになる、というのを聞いたことがありませんか?成分の一部がまつ毛美容液に使われているものを含んでいて、要は副作用なのですが。
本来の目的以外で、意外な効果があることはままあることです。(糖尿病の薬で減量できる、はいただけませんが)
育毛剤は、そもそも毛根に栄養を与えるわけですから、なるほど理にかなっているかもしれません。
色々検索をかけてみると、科学的なエビデンスや有用なデータはないようなのですが。
実体験として、そういう効果があったという声が少なからずあるようです。
さらに調べていると頭皮用美容液というものがあることに気が付きました。
その多くは、ちゃんと白髪予防を効能にあげています。
なるほど。頭皮をきれいにすることは心がけていましたが、頭皮そのものに化粧水や美容液という発想がありませんでした。
いずれにせよ、生える前の髪に肥料を与えるのは合理的。白髪が黒髪に戻るのは難しいにしても、予防効果は確かにありそうです。
早速口コミの高い2,480円のものを購入。普通に気持ちいいしいい匂いです。
二日に一度の使用で、3か月ほどで使い切りました。コスパ的にもよき!
次も同じものにしようか、別のものも試してみるか。色々調べて、もう少しお高めの4,000円ちょいの商品に今チャレンジ中です。うん、これもいい匂いだし頭皮にスッとしみこむ感じがよい!というわけで頭皮美容液歴は現在4~5か月ほどですが、今後も続けることになりそうです。
髪の乾かし方も大事!
その昔(バブル期)には「ドライヤーは髪にダメージを与える」と、自然乾燥がはやりでした。しかし今では、濡れた状態で髪を放置することは厳禁とされています。
濡れた髪をそのままにすると、キューティクルがひらいた状態で乾いてしまいます。見た目もばさばさだし、傷みやすくなります。なので、洗髪後はすぐに乾かすのが鉄則。
美容院でシャンプーしてもらうと、かんたんなタオルドライ後、必ず丁寧にドライヤーをあてて完璧に乾かしてくれますよね。あれをやらなきゃいけないんです。
縮毛矯正歴の長い私は、この「すぐに乾かす」「完全に乾かす」をしないと、まっすぐな状態が保てないことを実感として知っております。
さらに美容師さんに、乾かすときは「根元からブローするように」と教わって、そのようにするとさらさらに乾くことも学習しました。
最近では、温風と冷風の使い分けも推奨されていますね。これもマストです。
最近は機能性ドライヤーも増え、この温風冷風を上手に使い分けられるものや、そもそも高すぎない温度のものもあります。いいなあとは思っているのですが、私は短気なので「とにかく早く乾かしたい」思いが強く、愛用はパワフルが売りのモンスターです。時短派におすすめ。
というわけで私はシャワーの後、髪をタオルで巻いて顔に化粧水。化粧水をつけ終わったら髪の毛先にオイルやクリームを軽くつけてすぐにドライヤー。半乾きで頭皮用化粧水をつけて指の肌で軽くマッサージするようになじませる。軽く櫛を通して髪をのばす(濡れた髪のブラッシングは傷みの原因になるので優しく)。根元から立ち上げるイメージで、温風と冷風を交互に切り替えながら、完璧に乾かす。
以上。この手間は惜しんではいけません!
グレイヘアは私に似合わない
昨今グレイヘアの地位がだいぶ確立されてきましたが、皆さんちゃんと気が付いていますか?
きれいなグレイヘアを保つのは、おそらく完璧な白髪染めより大変です。
染めないとはいえ何もしないと、ただぼさぼさのヤマンバになるはずです。
それを自然体とは呼びたくないでしょう。
最近学歴詐称で騒がれている某市長さん、私はテレビでお見かけするたびに、パサパサの白髪が気になって仕方ない。サバサバとバサバサの取り違えも甚だしい。
もともとそれなりに聡明なはずだしお顔立ちも悪くないのに、いろんな意味で残念です。
また最近の美容師さんの多くは、白髪染めより「白髪ぼかし」になるカラーリングをおすすめしていますね。あれはなかなか悪くないと思います。
でもね、結局手間をかけるんだったら、私はやっぱり黒髪にしたい。これはあくまで嗜好の問題ですが。
私は自分にグレイヘアが似合う気がしない。
年齢や老いにあらがっているわけではありません。最近紹介した、ヘアスメイクアップアーティストの藤原美智子さんの著書で「私らしいかどうか」がグレイヘアを選ぶ基準としてあげられていました。
それってすごく納得。私は、黒髪のロングが私らしい。そう思うから、自信をもって白髪染めをしています。
その他ヘアケアあれこれ
やはり日本人は柘植の櫛よね
ブラッシングにこったこともあり、いろんなブラシを使っていたのですが。祖母の家の片付けで出てきた「柘植の櫛」をもらったとき、やっぱ日本人にはコレでしょ!と愛用するようになりました。
頭皮ケアの重要性がわかってからは、特にマッサージをする感覚も大切にしながら使用しています。
具体的には、まず毛先をすき、からまりがなくなったら頭を下に向け、根元からグイっと頭皮を刺激するように全体をとかしていきます。その後、普通に頭を上げて全体的(頭皮にまで当たるよう)に櫛を通します。
柘植の櫛は、髪の油を吸ってどんどんなじんでいくと聞くので、10年20年と使っていくのも楽しみです。
それにしても、「すく」とか「とかす」とか、そんな言葉も似あう柘植の櫛って素敵じゃないですか?
私は自宅用のほかに、職場のロッカーにも一つおいています。
まずは値段は1,000円そこそこのものでいいと思います。形も色々ありますので、自分に合いそうなものを探してぜひ一つ手元においてみてください。
持っているだけでも、大和なでしこな気分になれますよ♪
シャンプーはノンシリコン?自分に合う商品は?
シャンプー・コンディショナー・トリートメントもとにかく色々試してきて、その都度私の中でブームはありましたが、正直今でも正解がわかりません。
特に白髪染めを始めてからは、もちが良いと聞くノンシリコンを手あたり次第使っていましたが、あのきしみ具合が私はどうも苦手で使うのを諦めました。
白髪染めの美容院に通っていたときは、そこで販売しているサロンシャンプーを使用していましたが、最近はセールで500~1,000円くらいのシリコンシャンプーをほぼパケ買いで使っています。
というか私の場合、過去に洗髪で劇的によかった商品がないかわりに大ハズレ!もありませんでした。メーカー問わず、トリートメントさえしっかりつければ及第点という感じ。
コレだ!という商品を見つけられた方はそれを大事にしてください。
でも見つからない方は、私同様、商品そのものより使い方を重視してみてはどうでしょう。
いっそシャンプーを使わない湯シャン
ちなみに一部で話題の湯シャン(お湯のみの洗髪)は試してみたところ、地肌から古い油のにおいを感じて(気のせいかもしれませんが)アウトでした。あるいは好転反応だったのかもしれませんが。
乾かすときにもきしみ感があるのも我慢できませんでした。
やり方も色々あるようですが(最初にコンディショナーだけ使う、1週間に一度はシャンプーなど)、合う人や合わないがあるようですので。まあ私は違ったと結論。
一度お試しの価値はあります。興味のわいた方は事前にネットなどで、試しやすいやり方を調べてみてください。
順番を変えるだけのリバースケア
逆に良かった洗髪法は、リバースケアという方法です。
通常と逆で、リンスをしてからシャンプーをするという、順番を変えるだけの方法です。
発想の転換ですね。髪の摩擦が抑えられるため、傷みも出にくいそうです。
なんとなく泡立ちが悪くなりそうですが、特にそんなこともありません。リンス・コンディショナーは、髪のキューティクルを整えてくれますので、それによってすべりが良くなり、汚れも落ちやすくなるイメージです。
これもすぐに試せるやり方なので、ぜひ一度お試しください。
ちなみに同じ発想だと思うのですが、シャンプー前(お風呂に入る前で)にヘアオイルを湿布しておくというやり方もあります。
実は10代の頃、「ベビーオイル」をシャンプー前につけるといいと聞いて試したことがあるのですが、その時は気持ち悪くて一回でやめてしまいました。しかしそれを思い出し、昔から根付く方法なんだったんだというのも実感しました。
私はクリーム状の椿オイルを、時々シャンプー前につけています。
シャンプーは毎日必要?
それからよく話題になるシャンプー(洗髪)の頻度。
日本人なら毎日の方が多いでしょうか。頭皮を清潔にするのが良いから毎日、いやシャンプーの刺激があるから毎日はやめた方がいい、いろんな見解がいまだに散見しているように思います。
ところでその昔、仲良くなったハンガリー人の女の子が「私は1週間に1回よ」と言っており驚きました。海外の方なので感覚も違うのでしょうが。
大変かわいらしい女の子で、暗めのブラウンヘアのセミロングストレートが似合っておりました。しかしその頭頂には、見てわかるぐらいのフケが。
さすがにもう少し洗った方が…と思ったのが本音です。
ちょっと極端な例を出しましたが、とにかく個人差もあるでしょうし、お国柄・宗教・生活習慣、いろんな要素も絡んでくるかもしれません。
私の場合ですが、毎日髪を洗うと乾燥してフケが出やすくなります。10代の頃はそれでも毎日洗うようにしていましたが、やっぱり1日おきくらいが調子がいいことに気が付きました。
よって夏場で大汗を書いたとき以外は、長年2日に1回が定着しております。
ヘアオイルは必要?
かつて縮毛矯正をかける度に、どこの美容室でも「ヘアオイルは必ずつけてね」と言わたものです。
よって乾燥させないのが大事なのかな?とは思ってきました。
というわけで、先に結論を言うとヘアオイルは極力使用したほうがよいというのが持論です。
ただオイルって、ベタっとしがちでつけ方が難しいですよね。
なので実際は気が向いたときに、毛先にちょいちょい塗り込むくらいでした。1,000円前後のものを常備はしていたものの、特にこだわりもなく。
使用のしやすさや幅広さでは、先に紹介した椿オイルでしょうか。クリームタイプのものは、少しだけつけたい時や、逆にたくさん使用したい時にも便利です。
そして数年前から100均で売り始めたカプセル型のヘアオイルが、私に非常にマッチいたしました。
インドネシアのellipsや、バリ発のMIRANDAですね。
どちらも豊かな黒髪の美女が生息するお国ですから、はなっから期待しかない代物です。
というか、普通に300~500円の6個入りパックだったものが、なぜか100円で売っている100均マジック。集客か話題集めでしょうか?
今はキャン★ドゥあたりで2パック300円とかになっていたりしますが、それでも十分安いですよね。
まとめ買いをするなら、ネットで買うのがお得です。
効能別に種類がいくつかありますが、私はこだわりなくまとめ買いしており、使うときは適当に選んで、その都度香りの違いを楽しんでいます。
しかし高校生の姪っ子(生まれついてのさらさらストレート)は「ギトギトしすぎて無理」と言っておりました。ダメージ髪やエイジングヘアにこそおすすめかもしれませんね。

黒人女性に学ぶヘアケア
シルクを味方につける
ある海外ドラマで、主人公の白人男性に初めて黒人女性の恋人ができるのですが。
二人で旅行に出かけた際、彼女がシルクの枕を忘れて困惑しているのを見て「君って意外とぜいたくなんだね」と彼がからかいます。
苦笑する彼女は、その後おばに「やぱり彼わかっていないわ」とこぼします。
黒人女性の縮毛はご存じですよね。あのアフロな感じは、決してほったらかしではありません。
彼女たちはあらゆる髪のケアを行っているのです。
その一つが、シルクの枕。摩擦が少ないシルクは、髪のキューティクルを守る必須アイテムです。
シルクのナイトキャップも有効です。映画などで黒人女性がつけているのを、よく見かけませんか。
私はそれを知って、実際にシルクのナイトキャップを購入しました。しかし私はなかなか付け慣れず、2晩で断念。合う人は、ぜひ使っていただきたい。
そこで私は、実家に死蔵されていた大判のシルクスカーフ(バブル期の定番海外土産だったので、よくおうちのどこかに眠っていますよ)に目を付け、今はそれを枕カバーとして愛用しています。
シルクは天然の美容ケア。パジャマや下着同様、髪にも最高です。翌朝まとまりが違いますよ!

髪の毛から見る、特性との向き合い方
それから別のドラマでも、ウィッグにこだわる黒人女性をからかった人物が「黒人女性の髪はネタにしちゃダメだ」と諭されるシーンがありました。
髪は女の命は、黒人女性もどうやらその思いが強いようなのです。
昨今のme,tooヒールだけでなく、黒人女性で「縮毛矯正をやめよう」という運動があるのも、最近知りました。
世界的に成功している黒人女性は、縮毛矯正で髪をまっすぐにすることが身だしなみという風潮がしばしあったようです。言われてみれば、スーパーモデルのナオミ・キャンベルしかり、ストレートが洗練されている印象を強く与えていました。
しかし彼女たちにとって直毛を維持することは、とても大変なことであり(おそらく1か月もたないはずです)、そもそも先進国の基準を迎合すること自体、少なからぬ抵抗があったはずです。
そんな彼女たちの苦悩に、今さらながら気づかされたのは恥ずかしい限りですが。
これからは元々の特性を誇っていこうという気運、彼女たちの本来の自分らしさの表面化。
そこにはあらゆる観点から、考えさせられることがあると思いませんか。
縮毛矯正をやめた今のくせ毛事情
かつて何度か「くせ毛を活かしては」という提案を美容師さんにされましたが、私自身が不器用すぎて日常的なスタイリングができないため、長い間縮毛矯正一択でした。
しかし実はここ数年、髪の量(かさ)が明らかに減ってきております。髪が細くなったのか本数が減ったのか、要は老化でしょうが。私はラッキーと前向きにとらえています。
おかげでヘアアイロンでくせのひどい箇所を抑えれば、まあいいかなと思えるくらいには落ち着くようになりました。先の黒人女性たちとは少し違うかもしれませんが、私の中で本来のクセ毛と折り合いがつけられてきたように思います。


ヘアアイロンも昔から色々試していたのですが、今はブラシ型のものがお気に入りです。
ちなみに安価なものですが、私の使っているものはこちらです。
というわけで、ひどいくせ毛に悩む若い方たちには、白髪染めをする頃には逆に落ち着くかも?と気楽に考えてほしいですね。
削れるコストはカット、1,000円カットなう!
リライズに頼るようになり、かつ縮毛矯正も卒業した私。髪型自体もロング保持のために毛先カットのみ、と相成った今。
クセの強い私は「前髪がおろせない」こともあり、前髪の定期的なカットもそもそも不要なので。あれ?美容室の4,000円カットとかって必要?と思うように。
そこで気になったのが、ある時期から急速に増えた1,000円そこそこのスピードカット系。
失礼ながら、美容師さんの技術やサービスに疑いがあったのですが。
むしろ数をこなすので、みんな腕があるとどこかで聞き。
1年ほど前思い切って行ってみました。
1,300円のチケットを購入し、ビビりつつ席についたところ
「傷んでる部分カットですね、すきます?」と言われ。
「すいてまでくれるんですか?お願いします!」とお願い。
しっかりカット&ボリュームもおさえてくれました。
なるほど、手際が良い。
というわけで、半年前にも二度目の来店もはたし、これで十分じゃん!と満足しております。
もちろんこだわりがある方(まとまりのあるショートにしたい、常に信頼する美容師さんの作ってくれるセットに、前髪もしっかり整えたい)は、それなりの美容室がよいと思いますが。
毛先カットだけとかなら、ここは割り切っちゃっていいと思います。
48歳現在の完成形
私のヘアケアまとめ
というわけで、ここ数年できあがった私のヘアケは、
・2日に1回の洗髪(基本は夜)
・洗髪2回に1回は、洗う前に乾いた状態で根元(気になるところ)のみ部分的にリライズを塗布して20分ほど置いてから(その際はヘアキャップ)
・リライズなしの時はリバースケア(私のオリジナルはトリートメント→シャンプー→コンディショナー)
・タオルドライ後は早めのドライヤー(愛用はパワフルなMONSTER)で、半乾きのところに頭皮美容液を湿布し、完全に乾かす
・枕にはシルクのスカーフ、洗濯は1週間に一度
・翌朝オイルカプセルを毛先中心になじませ、170℃(までなら髪が傷みにくいと美容師さんに教わった)でヘアアイロン(まっすぐにというより、まとまりをもたせるように)
・毎朝頭皮マッサージを兼ねた柘植の櫛ブラッシング
・髪を整えるのはジェルやムースでなく、洗い流さないトリートメントを使用
・半年に一度1,000円カットで毛先のみカット
・半年に一度美容室か市販品で全体を白髪染め
ある程度これらがルーティン化してから、少なくとも白髪は増えなくなり、黒髪にツヤも出てきました。
バイク乗りのため毛先が傷みがちですが、最近は運転の際みつあみにして風の影響を最小限にすることも心がけています。
現在セミロングですが、50歳までにはそこそこ見栄えのいいスーパーロングを取り戻すのが目標です
やっぱり髪は女の命です
特に最近でいえば、女だけに限るのはよろしくないですが。
そこは古から言い回しですのであしからず。
いずれにせよ、やっぱり髪の毛って美の体現ですよね。
多くの美しい女優さんたちが、美容でもヘアケアに一番力を入れているという話を耳にします。
また20年以上前になりますが、オーストラリアの語学学校で知り合った多くの韓国人女子たちは、幼少期から髪の手入れを徹底するように躾けられたと聞き、感銘を受けました。美意識の英才教育!
そんな意識ひとつで変えられるのが美容全般のいいところですが、肌以上に手のかけ具合が見て取れるのが髪の毛でしょう。
年を取ってケアがより必要になるほど、見た目にはその生きざまがそのまま反映されます。
私は努力はしますが無理はしません。だからたゆまぬ美への追求を、でもいろんな方法を取り入れながら、あくまで楽しみつつやっていきたいと思います。
女は灰になるまで!その心意気でね。
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