1話20分、サクッとみられて元気をもらえるコメディです。
舞台はニューヨーク警察99分署(架空)。
主人公ジェイクは優秀な刑事ながら、子どものような悪ふざけばかりするお調子者。同僚のエイミーに対しては「好きな女の子に意地悪する」悪ガキさながらに接し、検挙数を競い合います。
そこへ異動してきた新署長のレイモンド。堅物の彼は、ジェイクの態度に厳しく対処。
しかし徐々に信頼関係を築き、実の父親との関係をこじらせていたジェイクにとって理想の父親像に。そして生真面目なエイミーには憧れのメンター的存在となっていきます。
ほかの登場人物もみな個性的で素敵。
私が一番好きなローザは、レザージャケットを着こなすラテン系スレンダー美女。
しかしサイコな気質と高すぎる戦闘能力から、署内中から恐れられる人物です。回を重ねるごとに隠された技術や才能が次々と開花し、そもそもその身体能力の高さはスタントいらず。
恋愛に対してシニカルすぎる態度と、最後の恋人とのトリッキーな関係も最高。
ジェイクの仕事上の相棒で、私生活では親友でもあるチャールズは、コメディアン俳優が演じており、チャップリンさながらの芸達者ぶりで花を添えます。
ジェイクの幼馴染で、事務員として勤務するジーナに至っては、常人離れしたシュールな人格にくぎ付けです。彼女もコメディアンとのことですが、ドラマでみせるカリスマ性は元々のご本人自身の魅力のたまものでしょう。
典型的窓際族のダメじじいヒッチコックとスカリーも、隠れた才能と意外な過去を併せ持つ隠し玉。
いたるところで予期せぬ活躍が楽しめます。
全体的にはドタバタコメディで、なんにも考えずふわっとみて楽しめます。
しかし考えなしに見えた「ハロウィン対決」が気が付けば毎年恒例化。巧妙な伏線が張られていく過程はミステリーさながら、といった進化もみられます。
さらにジェイクと父親の関係、エイミーの家族へのコンプレックス、黒人でゲイであるレイモンドの受けてきた仕打ち、ローザの性嗜好など、問題提起もちょいちょいぶち込んできます。
ハイセンスなコメディドラマ。シットコム「ブルックリン・ナイン-ナイン」。
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