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Movie:7「スパイキッズ」(2001)

文字通り子どものスパイが大活躍する冒険活劇(←アクションより好きな表現)です。
ラテン系家族が主役の映画としては、異例の大ヒットを飛ばした映画とのこと。
監督自身が「子どもがつくったような」世界観を目指したそうですから、ぜひ子ども目線で楽しんでみてください。テイストは子ども向けといっても大人目線でも十分堪能できる、軽いブラックも仕込んだコメディタッチは秀逸です。全体的にカラフルな色使いも、個人的に好み。

実は超一流スパイ(しかもライバル)だったコルテス夫妻。普段はその正体を隠しており、いっそさえない中年夫婦(若いですけどね!)感をかもし出していました。
ところがある日、二人は何者かに連れ去られてしまいます

両親の真の姿を知った子どもたちは、彼らを救い出そうと奮闘します。
しかし優秀でしっかり者の姉カルメンは、ぜんそくもちで弱虫の弟ジュニに手厳しい。そんなでこぼこコンビは、事情を知る叔父に案内され隠家の要塞ようさいへ。
子どもたちがそれと知らずに覚えていたキーワードでロックが解除されると、そこには最先端の機器とたくさんのスパイグッズが!
見ているだけで素直にワクワクする展開です(ぜひ童心にかえってご覧ください)。

冒頭こそ少し古臭いですが(なにぶん20年以上前の作品ですから)、内容は今でも十分に通用する斬新さです。近年のSF映画にも登場するような近未来的機械や、今では実用化されているものでも、凝った趣向や登場の仕方は工夫満載
なにより怪人サムサムといったシュールでツボるキャラが最高。アンドロイド『スパイ・キッズ』もいい味出してきます。

お父さん役は、『マスク・オブ・ゾロ』(1998)でダンディな怪傑かいけつを演じたアントニオ・バンデラス。凄腕スパイ似合いすぎ!
脇を固める俳優陣もジョージ・クルーニーはじめ、様々な映画・ドラマにおいて幅広い役柄で魅せるアラン・カミング、『ターミネーター2』で一世を風靡ふうびしたロバート・パトリックなど豪華です。
シリーズ化された3作目では、シルベスター・スタローンが初の悪役にも挑んでいます。

1~3作目ともに安定したクオリティですので、続けて観るのもおすすめです。
姉弟が協力し合って成長する過程もほほえましい!
10年近く空けて制作された4作目は、ジェシカ・アルバが母親役で、結婚相手の連れ子たちが新たな「スパイキッズ」として活躍するストーリーで、作品としてこなれた分、新鮮さは目減りした印象ですが、よりポップで遊び心ある内容は楽しめます。そしてすっかり大人になったカルメンとジュニも登場しますので、一見の価値ありです。

ちなみに3作目は3Dと銘打ち、当時最新の3D映画として公開。4作目は4Dで製作されているところも、時代をはんえいさせつつ、なかなかうまいですね。

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