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Movie:14「バーレスク」(2010)

主人公は片田舎でウェイトレスとして働く女性アリ
彼女は「歌手になる」という夢のために、ロサンゼルスへ旅立とうとしています。
物語冒頭、そんな彼女が店を片付けながら「サムシングス・ガット・ア・ホールド・オン・ミー」歌い出すのですが。まずその歌声に度肝を抜かれるはずです。

アリを演じるのはクリスティーナ・アギレラ
アメリカを代表するシンガーソングライターの一人です。
その人柄がセレブ間でも物議をかもす人物ですが、当時20代前半の彼女は見た目リアル天使
顔はめちゃくちゃかわしいし、ムチムチのナイスバディからの美脚がため息もの。
話し方は少し甘ったるいのに、いざ歌いだすと地鳴りのような低音ボイスというギャップもいい。
作品の中で「アリは見た目も心も美しい」と評されますが、その通りだとしか思えない透明感があります。

仕事を探してロスの街をさまようアリは、「バーレスク・ラウンジ」の看板に惹かれます。
「バーレスク」は、日本でいえば昔の「キャバレー」のような、滑稽で華やかなショーを見せる施設です。
実際のアメリカ・バーレスク文化からは、この映画の描くそれに物言いがついているようですが、まあそこはフィクション映画として楽しみましょう。

バーレスクの舞台を見て感激したアリは、ウェイターのジャックに頼み込んで、ウェイトレスとして働くことになります。オーナーであるテス「ウェルカム・トゥ・バーレスク」は圧倒的
それもそのはず。テスを演じるのは、「ポップスの女神」として世界的に名をはせるシェールです。

アリが歌手志望だということを知らなかったテスは、アクシデントで歌うことになった彼女の美声に「なぜ歌えると言わなかったの!」と驚きます。
その後は、彼女をメインとしたショーを組み、ショーのトップ歌手へと躍り出ます。
この辺はスムーズすぎるくらいかも。しかしそれも納得の才能を見せつけてくれますから。

実は多額の負債を抱えて、存続の危機に瀕していたバーレスク。アリの健闘で売り上げを伸ばすも、焼け石に水の状況です。
そんな悲哀を、テスが歌う「ユー・ハヴント・シーン・ザ・ラスト・オブ・ミー」が見事に表現してくれます。

母親を早くに亡くしたアリは、シェールに母親像を見出し、まるで母娘のような絆を育む過程も素敵です。才能でも結ばれた二人には、確かな信頼と友情が芽生えていきます。
その純粋な前向きさから、人生で欠如していたものを少しずつ取り戻していくアリ。
しかし若く美しい彼女は、様々な人々の思惑にも巻き込まれます。そのせいでテスとも険悪になる瞬間も。
しかし思いがないアリの機転で、バーレスクの運命は切り開かれることに。

この映画は、サウンドトラックも大ヒットしました。
とにかく素晴らしい楽曲の数々を、名歌手二人が歌い上げるのですから、ミュージカルというより、もはやンサートですね。

なんとなくおもしろそ~、くらい鑑賞したこの作品。そのあまりの歌唱力に脱帽し、なんとか映画館でもう一度見なければ!と上映中に二度足を運んだおすすめ作品です。
ぜひ二人の美声に、酔いしれてください。

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