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Day55:「バタフライ・エフェクト」(2004)

気象学者の「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?」という言葉が由来となった「バタフライ効果」。
カオス理論の初期状態を表す言葉として広く知れ渡る言葉ですね。
微細な事象が、思いもつかない結果につながる。そんなこの言葉が冠されるこの映画は、タイムトラベルを主題とし、よく練られたストーリー構成で人気を博したヒット作です。登場人物やストーリーそのものは異なりますが、同じくタイムトラベルを主軸とした2作目、3作目も制作されています。

主人公の少年エヴァンは、定期的に短い時間の記憶が飛ぶことがありました。
カウンセラーの勧めで、日記をとるようになっていた彼は、次第に症状が落ち着いていきます。
やがて大学生になった彼は、ふとした折に少年時代の自身の日記を読み返してみました。
すると、その日記に書かれてある時点に戻れることに気がついたのです。

少年時代の彼には、ケイリーとレニーという幼馴染がいました。
そしてケイリーは、彼の初恋の相手でもありました。
ケイリーには、彼らにいつも意地悪をしてくるトミーという兄がいました。
じつは兄妹は父親に虐待を受けており、トミー自身も心の鬱屈を彼らに向けていたのです。
やがてトミーの憎悪は、父親ではなく家を出た母親へと向かいます。気の弱いレニーに手伝わせて、彼女のもとに爆弾を仕掛けるという「いたずら」を実行します。
そのせいで幼馴染の彼らは離れ離れになることに。

そんな「いたずら」を仕掛ける前の過去に戻ったエヴァンは、それを阻止して彼らを救い、ケイリーを取り戻そうと試みます。
計画はうまくいったかにみえました。
その結果、「現在」に戻ると、そこには美しい女性に成長したケイリーが。ところが修正した現状は、彼の「修正した」はずの言動によって、思いがけない悲劇を引き起こすことになるのです。

なんとかよい「現在」にするために、彼は何度も過去に戻ってやりなおすことになるのですが、その都度納得のいかない現状にたどり着くことになります。
よくまあこれだけ、不幸なパターンを生み出せるものだと思いますが、うまく構成されたストーリー展開で引き込まれます。

どうやっても思う結果につながらない。そんな彼は、ある決断をくだすことにしました。

この最後のエヴァンの行動で導かれる結末は、実は4種類用意されていました。
これらはDVD収録の特典映像で見ることができますが、私は結局「映画版」で実際のエンディングとなったものが一番好きですね。
それしかない、それが彼らしい落としどころではないかと。

あなたはどのエンディングが最も心に響くでしょうか。

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