Day3:「イン・ハー・シューズ」映画(2005)

この映画は、大手事務所に勤務する弁護士の姉と、仕事の長続きしない奔放な妹という、対照的な性格を持つ姉妹の物語です。

姉のローズはしっかり者ですが、自分の容姿に自信が持てず、靴の収集が趣味であるものの自分で履くことはありません。妹のマギーは周りがうらやむ美貌の持ち主ですが、実は読字障害を抱えており、そのせいできちんとした職に就けていません。
二人は互いにコンプレックスを抱きながら、一見すると仲の悪い姉妹です。
実際、姉の家に居候中に、生活態度を注意された腹いせに、姉の憧れの男性を寝取るというえげつない行為が発覚。関係が破綻します。

行く当てのないマギーは、疎遠になっていた亡き母方の祖母、エラが住むフロリダの福祉施設へ。
そこでマギーは盲目の元大学教授と出会い、本を読むよう言われます。しかし、彼女は障害のためうまく字を読むことができません。開き直る彼女ですが、優しく続きを促され、ゆっくりたどたどしく読み終えます。そして「君は本当はかしこい」と言われた時の、マギーの表情は胸を打ちます。
徐々に詩の素晴らしさに気が付くマギー。一方、ローズも自分を見つめ直す生活を送り、新たな恋人と愛を育みます。

その後フロリダで再会したローズとマギーは、お互いの不在の寂しさを身に染みて感じており、すぐさま和解。幼い妹を守るために優しい嘘をついていたローズ。姉の結婚を、親友の私が知らないなんて!と憤るマギー。意外なほど仲良しだったことに、ほっこりします。

ところどころに重いテーマを抱えながら、軽妙なユーモアがちりばめられた本作。なによりキャメロン・ディアスが本当に愛らしい。そして最後に彼女が朗読する”i carry your heart with me(あなたの心は私とともにある)”の余韻が、なんともいえません。
恋に臆病な姉。夢を見つけられない妹。両親と祖母の確執。恋に仕事に家族に、悩めるすべての女性に、ぜひ見ていただきたい作品です。

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